MRI検査

MRI検査とは

MRI検査MRI検査では、強い磁力と弱い電波を使って体内の水素原子を揺さぶり、原子の状態を信号として受け取って解析することで画像を得ています。全身のさまざまな疾患発見に役立ちますが、脳や脊髄、血管、関節や軟部組織などに関しては特に高い検査能力を有しています。

MRI検査が有効とされる疾患

診療科 疾患
脳神経外科・神経内科 脳の腫瘍、脳血管疾患、変性疾患、脳奇形、外傷
消化器外科・内科 肝・胆・膵の腫瘍性病変
整形外科 頸椎症、胸椎・腰椎のヘルニア、脊髄腫瘍、脊髄奇形、骨軟部腫瘍、関節の靭帯損傷、半月板損傷など
泌尿器科 腎臓・尿管・膀胱の異常
婦人科 子宮・卵巣の異常
小児科 小児全身の異常
耳鼻咽喉科 内耳、咽頭・喉頭の異常
眼科 眼科や眼球内部の腫瘍など

当院のMRIについて

当院では、GE製の最新1.5T MRI装置『SIGNA Creator』を導入しています。従来型と違い本体内でデジタル信号に変換したデータを光ファイバーケーブルで伝送するデジタル制御を行っているため、信号劣化が解消されてより高分解能で短時間の撮像が可能になっています。
そのため、一般的には動きがあるとMRI画像を撮ることは難しいですが、ある程度動きがある患者さんでも短時間の撮像により診断可能な画像を撮ることができます。

早期アルツハイマー型認知症『VSRAD』

また、当院では『VSRAD』も導入しています。これは、MRI検査結果をAI解析して診断支援情報に変換するシステムで、早期アルツハイマー型認知症に特徴的にみられる海馬傍回付近の萎縮の客観的な評価が可能です。海馬傍回は体積が小さく萎縮を視覚的にとらえることが難しいのですが、このシステムにより萎縮の程度は自動解析により算出されます。
この『VSRAD』には、54歳~86歳の男女80名の健常者データベースが実装されていて、病理学的に解析した早期アルツハイマー型認知症に特徴的にみられる萎縮部位を関心領域として組み込むことで視覚的な判定も可能にしています。

頭部MRIは、MRI撮影当日結果説明いたします

初診風景頭部MRIの結果説明は、撮影当日に行います。
また受診当日撮影ご希望の方は、午前中の受診をお勧めいたします。
他院からの依頼検査(頭部以外)は放射線科、専門医の読影を依頼するため、結果は翌日以降となります。

MRIを受けられない方

  • 心臓ペースメーカー、除細動器をご使用の方
  • 人口内耳、人口中耳をご使用の方
  • 頭部のシャント術、脳動脈瘤クリップ手術を受けられた方(手術施設にMRI可能か否か確認必要)
  • 2~3ヶ月以内に内視鏡検査による内視鏡的手術、止血用クリップ等をご使用の方(治療施設にMRI可能か否か確認必要)
  • 1ヶ月以内に血管内ステントや血管内フィルターを挿入された方
  • 脳深部刺激装置をご使用の方
  • 脊髄刺激装置をご使用の方
  • 眼球内に金属片のある方
  • 子宮避妊具をご使用の方

※ご注意ください

その他、入れ墨・アートメイク・コンタクトレンズ・マスカラ・アイシャドウ・磁石式義歯等をご使用の方、妊娠の可能性がある方は検査を受けられない場合があります。詳しくはお問い合わせ下さい。
なお、検査中材質が確認できない金属を認めた場合、検査を中止する場合があります。

一番上に戻る
TEL:042-703-0070 脳ドック予約